作・絵:佐野 洋子
出版社:講談社対象年齢:5歳~
黒い帽子に黒いコート。立派なヒゲをたくわえたおじさんは、黒くて細くてぴかぴかの、とっても立派な傘を持っていました。
傘はおじさんの宝物。傘を大事にするあまり、雨の日にもけっして傘を開くことはありません。
ある雨の日、子供たちの楽しそうな歌声におじさんは心動かされます。
♪雨が降ったらポンポロロン、雨が降ったらピッチャンチャン♪
そんな素敵な雨の音を聞きたくなって、おじさんはついに傘を開きます。
初めて聞く楽しくて素敵な雨の音。開いた傘と一緒におじさんの心も開かれていきます。
そんなおじさんが最後につぶやく言葉とは…。
さて、大人になるとうっとうしいと思いがちなこの季節。この絵本を手にするとほんわか幸せ気分にひたり、雨の中を歩くのも楽しくなるかも。 雨音が奏でるリズム、あなたにはどんなメロディーが聞こえてきますか?